あこがれ

2004/11 原作/太宰治:斜陽
日本(松本,甲府,学習院女子大学)韓国(ソウル、清州)ツアー
主催/ユニークポイント

文豪、太宰治の斜陽を土台とし、現在形としてそこに活きる人々を描いた群像劇。 韓国2都市、日本2都市の巡回ツアー


あこがれ初演時コメント  衛紀生氏(演劇評論家)  

月に二、三本は若い演劇人たちの舞台を観ることにしている。何の収穫もない年も あるが、今年は早くもユニークポイントという集団と出会うことができた。『あこがれ』という舞台である。なによりも科白のやりとりが断然によい。無駄を削ぎ落としているのである。面識 はないが、山田裕幸という才能に可能性を感じてならない。

十年と少し前に、二十歳 そこそこの柳美里という作家の舞台に遭遇したときと同じ「感じ」なのだ。舞台そのものにはまだ荒削りというか、空間の処理に工夫が必要と思われるが、そ の科白の感覚とそれを膨らませる演出の作法に、並々ならぬものがあるように思えてならない。

今後しばらくは目の離せない集団になりそうである。

1件のコメント

  1. A WordPress Commenter
    4月 2, 2020

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